東京はクール?
今日、授業の合間に友人たちと話をしていた時。
1人の友人に「東京ってどんなところ?」と聞かれました。(私は都内出身のため)
私が瞬時に口から出た言葉は「クールだよ!」の一言。
それを聞いた友人たちは、どこか疑うような、この子は何を言っているんだ、といった風に笑ったのです。
あれ、間違えた。
日本人お得意の空気を読んですかさずフォローに入り、東京のメンツを何とか(?)守りました。
そして思ったのです。
東京ってなんだ?
私が思わず「クール」と言ってしまった理由は、その直前に日本政府による"Cool Japan"(クールジャパン)政策に関する文献に目を通していたからでした。
その文献によると、日本政府は日本のポップカルチャー(アニメ、漫画、ゲームなどの大衆向け文化)等の発信を通じて日本のブランドイメージを確立し、外交やビジネス分野の活性化を狙い、"Cool Japan"を打ち出しているようです。
私と話をしていた友人たちは皆、両親が台湾人・中国人・韓国人とのハーフといった、アジアのバックグランドを持っています。
彼らは生まれも育ちもアメリカですが(いわゆる2世ですね)、アジアの歴史を学んでいたりとアジアに対する関心は深いです。
そんな彼らに「クール」という言葉が通じず、日本人の思い上がりだったと恥ずかしくなりました。
そして、それ以上に恥ずかしいことは、「東京」や「日本」を外国の人に向けて丁寧に説明できないことです。
「東京はクール」
確かに、世界最先端の技術の発信地であり、金融の拠点であり、人もモノを集積しており、ポップカルチャーも伝統的文化も包含している「クール」な世界的大都市かもしれません。
でも、そういった検索にかければすぐ出てきそうな客観的なものから定義づけるのではなく、住んでいたからこそ見えるローカルな「東京」を伝えることが大切なのではないでしょうか。
少なくとも、私はそうしていきたいと思います。
言語化する大切さ。
「ことば」ってとっても不思議で、魔法のようなもの。
今日はそんな風に感じた出来事を書き留めます。
絵本のチカラ
今日、友人がFacebookでシェアしていたキングコング西野さんのこちらの記事を目にしました。
まさか、とは思いましたが絵本を無料にする、その勇気ある決断に震えました。そして気が付いたら西野さんの絵本を夢中で読んでいました。
絵本なんて何年ぶりだろう。子供の頃から絵本や本が大好きだった私はひたすらに読んでいたのを覚えています。
なんだか懐かしい気持ち。わくわくしながら読み始めました。
そして、気が付いたら涙している自分がいました。
この絵本に描かれていたことはシンプルだけど強いメッセージ。
思い返せば、表紙が擦り切れるまで読んだお気に入りの絵本たちはいつも、何か大切なメッセージを持っていました。
シンプルだからこそ、絵本の持つ絵とことばの魔法のチカラに感動したのです。
でも、本題はここから。
この絵本に感動した私は1人の友人に「もしすごく暇だったら読んでみて」リンクを送りました。(その友人が非常に忙しいことを知っていたので)
人から送り付けられたリンクなんてきっと読まないだろうな、なんて思ってスマートフォンをすぐ手放し、溜まっていた課題に手を付け始めました。
15分後。
友人から読んだ報告と感想が送られてきたのです。
その感想も「良かった」「感動した」なんて陳腐なものではなくて。
絵本の言葉と自分の生活を結びつけながら、自分はこういう風に歩んでいきたい、と決意を込めたものでした。
ことばってすごい。
そう思ったのです。
私はよく「すごい」「面白い」「大変」そんな便利で簡単な言葉ですべてを片付けがちです。でも、「どう」すごかったのが、「何が」面白かったのか、「どうして」大変なのか、その一歩先まで言語化できていませんでした。
便利さのウラには思考を停止させる危険があります。
ひとつ、ひとつの想いを言語化すること。
それが思考を鍛えることになり、自分を知ることにもつながるのではないでしょうか。
ブログという言語化ツールを始めてみようかなと思い立ったのも、自分の今まで固まっていた思考をほぐすため。
自分の感情の一歩先まで考えて、言語化することを習慣化していきたい、それが今日の小さな決意です。