サンタバーバラという街の魅力とは
今回サンタバーバラで友人を案内して感じたこと。
それは、この街のことを私は知っているようで全然知らないということ。
東京にいた時もそうでしたが、人生のほとんどを東京で過ごしていたにも関わらず浅草・築地といった観光地や表参道・六本木・お台場などに足を運んだのは数回程度ですし、全て大学生になって初めて訪れた場所ばかり。
東京を案内しようとしても全くわからないのです。
サンタバーバラでも同じことが。
普段大学と寮の行き来しかせず、まして前学期勉強しかしなかったためダウンタウンすらほとんど行っていませんでした。
こんな田舎で何もするようなない場所で知っておくべきとこあるのかな、と思っていましたがサンタバーバラの歴史だったり、せっかくこの地で留学しているなら知っておきたいことはたくさんあるなと。
そして、やっぱり何もないけれどひたすらに美しいこの街が私はたまらなく好きだなと思いました。
ということで。
サンタバーバラ基礎知識!
アメリカでは「リゾート地」として認定されており、カリフォルニアでは珍しく7割以上の方が白人です。その次に多いのがヒスパニック。
白人といっても、現役時代にバリバリ働いて引退してサンタバーバラでのんびり老後を家族と過ごす、なんてスタイルが多いみたいです。
なので土日のブランチの時間帯は、白髪の美しい老夫婦がテラスでのんびり優雅に食事をしている姿をよく見かけます。
普段私は学生街(UCサンタバーバラとダウンタウンはバスで30分ほどの距離)に住んでいるため感じませんが、ダウンタウンに出るとこの街はアメリカの中でもかなり豊かであることを実感します。
有名な観光名所は
・ソルバング(デンマーク村。サンタバーバラから車で1時間ほど)
・ダウンタウン(ステートストリートというメインストリートでショッピングやオシャレなレストランが並んでいます)
・ワイナリー(サンタバーバラはワイナリーがとても豊富。特に「オーボンクリマ(Au Bon Climat)というワインが有名。このワインはピノノワール、シャルドネ、ピノブランとピノグリで世界的名声を得ているそう!ワインテイスティングする場所がたくさんあります)
・海(サンタバーバラはどこからでも海に行けるほど海に近接した土地!ダウンタウンのスターンズワーフが有名ですが、大学から見える海も綺麗)
・山(サンタバーバラの特徴は山も海もあること!両方が一望できますし、山の連なりが綺麗)
・街並み(ダウンタウンも美しいですし、スペイン調で統一された建築は本当に美しい)
といった感じです。
意外とちゃんとありますね!(笑)
なんだかリゾート地とされる理由がわかります。
ブラットピットやオプラも家を持っているサンタバーバラ。
でも、サンタバーバラの本当の良いところは最高にのんびり、ゆったりした雰囲気だと思います。
よく見かける過剰に盛り立てた旅行ガイドやサイトに載っている陳腐な言葉では絶対伝わらない。
とても大衆化できる場所ではない。
いわゆる「観光」を目的に来る場所ではない。
サンタバーバラでは「観光」という消費は似合わない気がします。
心から、体で自然を感じて空気を吸う。
肩の力を抜いて、いつもより少し目線もあげてみる。
目の前にあることを大切にしてみる。
当たり前だけど普段大切にしてあげられないものをそっとあたためる。
サンタバーバラは、そういう場所なのです。
観光として来るにはアクセスもめちゃくちゃ悪いし、やることもないし物足りない。
でも、リラックスするには最高。
サンタバーバラを表現するなら、そんな場所だなあと思います。
私にとって留学はある意味戦場だけれど。
うまくいかない時、勉強で疲れ果てている時。
帰路でふと視線をあげると美しい景色が目に飛び込んできて、目一杯息を吸う。
それだけで頑張れるのです。
東京に比べると不便極まりない。
でも、私はこの場所で留学という貴重な期間を過ごせることに感謝しています。
今回、サンタバーバラやっぱり何もないと思ったけれど(笑)、それがサンタバーバラの魅力だとも感じました。
自然がある。あったかい気候と人がいる。
それが最高の贅沢です。