「加工」された女性たち―メディアの力
今日、メディアの影響に関する授業で、メディアでどのように女性が描かれているかが取り上げられました。
近年話題にもなっている、モデルの細すぎる問題。
これは歴史的にずっと女性たちがメディアで描かれてきたものなのです。
例えばディズニーのプリンセスたち。
不自然にくびれがかっくんかっくんになっていてありえないほどへこんでいます。
アメリカの少女なら誰もが一度は手にするバービー人形。
実は彼女のような体を持つ女性は現実には0.001%しかいないそう!
それでもいるんだ、と驚きましたが(笑)いかにメディアで女性の美しさが誇張されているかわかりますよね。
例えば、授業で観たこの動画も衝撃的でした。
Doveが作成したモデルがフォトショップ(写真加工ソフト)の手によってどんな風に加工されていくかの過程が描かれています。
こんな風に「作られた」女性像がメディアに溢れ、それを毎日目にしているが故に若い女性たちは「女性は細くて、胸が大きくて、美しくてスタイルが良くあるべき」といった固定観念がしみついてしまうのです。
美しいものが人間は好きですから、メディアでこのような人ばかり取り上げられることは当然といえば当然かもしれません。
そして、これは何もアメリカに限った話ではありません。
日本において、アニメのキャラクターたちの「女性らしさ」の誇張はなかなか目を見張るものがあります。
肌感覚ですが、日本のアニメキャラの誇張はアメリカよりも強いなと。
しかも、日本女性の方がグラマラスという点でアメリカの女性よりはスタイルが良くありません。それなのに、アメリカよりも誇張する。
この矛盾って何なんだろう。
そして、アメリカではこのDoveのようにそうした描き方に対して批判的な人々が声をあげるのに対し、日本ではあまりそういった反対意見に触れることが少ないです。
2次元、3次元の差でしょうか?
Doveはこの動画の男性バージョンや、女性のありのままの美しさを推進するキャンペーンを多数行っています。
そういった取り組みが少しでも広がれば、と思います。
同時に、アメリカは肥満大国としても有名です。
見た目や健康に気を使う女性もたくさんいますが、一方で食べたいものを食べ、太っていても気にしない人も多数。
年齢にもよりますが、アメリカという国は多様だからこそ、とても極端に層がわかれている気がします。
やっぱり不思議な国。
今後、アメリカのメディアでの女性の描かれ方に注目してみよっと。