英語の挫折。
留学に来て一番感じることは「言語の壁」
9月末から留学が本格的にスタートし、カリフォルニアでの生活も4か月目に突入しました。
一般的に言われているのは、最初の3か月がしんどく、それを乗り越えると語学力はある程度のレベルまで行きつく、というものです。
ですが、私の場合4か月経過したいま、英語の壁に何度も跳ね返されています。
もともと英語が得意ではなく、交換留学に合格するためにある程度の勉強はしたものの、それっきりでした。
日本でも英語力を向上させる努力をしたことがないため、出来ないことは当然ですが、その事実がどうしようもなく私を臆病にさせるのです。
つい先日、大学内で開催されたStartupWeekend(スタートアップウィークエンド)というイベントに参加してきました。(日本でも開催されています)
こちらは、その場で様々なアイデアを持った参加者が1分間でプレゼンをし、仲間を集め、54時間でビジネスプランからプロトタイプまで創り上げるというものです。
特にアイデアを持ち合わせていなかった私は、面白いなと思ったアイデアに参加させて頂きました。
そこでのチームメンバーは私を含め8人。みんな現地の学生・大学院生・社会人です。
最初はこのチームに入れること、アイデアにわくわくしていましたが、ここからが私の挫折の始まりでした。
議論に全く参加できないのです。
まず、皆が話していることを理解するのに時間がかかる。
そして、理解した時には次の話題に移っている/言いたいことを先に話されてしまう。
たとえ言いたいことがあっても英語にするにはまた時間がかかり、結局うまく伝えられない。
そして、私はひたすら皆の話を注意深く聴くことに徹する「お地蔵さん」と化してしまったのです。
何とかこのチームに貢献したい、少しでも良いものを創り上げたい、そんな想いから必死に食らいつこうとしました。
自分に出来ることは何だろう、そう考えて調査を行ったり要所要所でコメントしたりしてみました。
でも、どうしようもなく何も伝えられない自分に愕然としたのです。
そして、限られた時間しかない中で自分が話すことでチームの勢いを止めてしまうのでは、そんな恐怖から次第に口数も減っていきました。
議論が白熱する中、私はまるで一人暗闇の中から外の眩しい世界を眺めているだけでした。
英語が出来ない。
私はそれだけで、その瞬間努力することを放棄してしまったのです。
そこには「悔しい」という感情すらありませんでした。
ただひたすら、茫然としていたのです。
「英語が出来ないならジェスチャーを」「単語単語で言えばいい」「話せないことを恐れず、仲間の理解を得られれば良い」「大事なのは伝えようとする意志」
そんなことが巷では言われており、本当にその通りだと思います。議論に参加することを諦めてしまった私は、完全に問題児でしょう。
頭でわかってはいても、感情がセーブしてしまう。
自分がどうしようもなく弱く、未熟なことを痛いほどじんじんと感じました。
「英語の挫折」という言葉は適切ではないでしょう。「情熱の挫折」の方が近いかもしれません。
情熱があれば、きっと英語の壁なんて感じなかったはず。
そして、こちらの記事と動画を目にしたのです。
びっくり。
以前テレビで水原希子さんを目にした時、とっても流暢に英語を話しているイメージしかなかったからです。
そして、彼女の英語に対する姿勢に自分のもやもやがしぼんでいくのを感じました。
私はただ、自分を守りたかっただけ。
出来ない自分を晒したくなかった。
だから、正面突破をせずに壁を見つめてとぼとぼ引き返していたのです。
様々な理由をつけて。
英語を話せるたくさんの友人がいます。
彼らを見ては、私はただいつも「羨ましい」と指をくわえてじーっと眺め、それっきりでした。
「きっとどこかに秘訣がある」「いつかは乗り越えられる」そんな風にとっても他力本願な考えで今まで過ごしてきましたが、秘訣なんて何もなくて、ただ正面から立ち向かうしかないのだと気付きました。
やっと、暗闇の中から立ち上がる準備が出来たのです。
留学も残り半年。
遅いけれど、今気づけて良かった。
努力することを恐れずに、自分のペースで進んでいこうと思います。