東京はクール?
今日、授業の合間に友人たちと話をしていた時。
1人の友人に「東京ってどんなところ?」と聞かれました。(私は都内出身のため)
私が瞬時に口から出た言葉は「クールだよ!」の一言。
それを聞いた友人たちは、どこか疑うような、この子は何を言っているんだ、といった風に笑ったのです。
あれ、間違えた。
日本人お得意の空気を読んですかさずフォローに入り、東京のメンツを何とか(?)守りました。
そして思ったのです。
東京ってなんだ?
私が思わず「クール」と言ってしまった理由は、その直前に日本政府による"Cool Japan"(クールジャパン)政策に関する文献に目を通していたからでした。
その文献によると、日本政府は日本のポップカルチャー(アニメ、漫画、ゲームなどの大衆向け文化)等の発信を通じて日本のブランドイメージを確立し、外交やビジネス分野の活性化を狙い、"Cool Japan"を打ち出しているようです。
私と話をしていた友人たちは皆、両親が台湾人・中国人・韓国人とのハーフといった、アジアのバックグランドを持っています。
彼らは生まれも育ちもアメリカですが(いわゆる2世ですね)、アジアの歴史を学んでいたりとアジアに対する関心は深いです。
そんな彼らに「クール」という言葉が通じず、日本人の思い上がりだったと恥ずかしくなりました。
そして、それ以上に恥ずかしいことは、「東京」や「日本」を外国の人に向けて丁寧に説明できないことです。
「東京はクール」
確かに、世界最先端の技術の発信地であり、金融の拠点であり、人もモノを集積しており、ポップカルチャーも伝統的文化も包含している「クール」な世界的大都市かもしれません。
でも、そういった検索にかければすぐ出てきそうな客観的なものから定義づけるのではなく、住んでいたからこそ見えるローカルな「東京」を伝えることが大切なのではないでしょうか。
少なくとも、私はそうしていきたいと思います。